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【東北5大祭り旅行記 第2話】盛岡さんさ踊りに1歳連れで行ってきた|有料観覧席は「取ってよかった」・フェンスの写り込みと3つの失敗

東北5大祭り旅行記 第2話 一日目、盛岡さんさ踊り|有料観覧席のリアル 体験記・レビュー
📌 この記事の結論
・有料観覧席は取ってよかった。理由は「座れる」「見晴らしがいい」「トイレが近い」の3つ
・ただし観覧席には転落防止のフェンスがある。1列目は写真にフェンスが写り込む
・8月でも夜は涼しい。羽織るものを持っていかず、少し寒かった
・迷子対策の作戦会議は「明るくて人がまばらなうち」にやっておく
・失敗=抱っこ紐の三女のサンダルが片方、雑踏で落ちて見つからなかった

前回は、出発の夜に東北道・国見SAで車中泊をしたところまで書きました。5日間で5つの祭りを巡る旅の、1日目です。

この日の目的は盛岡さんさ踊り。家族5人(大人2人+7歳・4歳・1歳)で、有料観覧席から見てきました。

正直に言うと、計画段階では「パレードを20時頃に切り上げて宿へ向かう」という逃げ道を用意していました。1歳児を連れて21時までの屋外観覧は、無理があると思っていたからです。

結論から言うと、その逃げ道は使いませんでした。祭りが、想像よりずっと楽しかったからです。

朝:長者原SAで休憩、10時に盛岡着——早く着きすぎた

国見SAで朝を迎え、そのまま北上。途中長者原SAで休憩しました。ここはこじんまりした印象で、屋外のゴミ箱がいっぱいになり、ゴミが散乱していました。お盆前の繁忙期だったのだと思います。ゴミは持ち帰る前提で、車内に袋を用意しておくのが確実です。

そして10時ごろ、盛岡駅西口の三井のリパークに到着しました。

晴天の盛岡駅(Morioka Station)の駅舎とバスロータリー
10時ごろの盛岡駅。前夜に540kmを走り終えていたので、この時点で体力に余裕がありました

前夜のうちに移動を済ませた効果は絶大で、初日の午前中に、しかも休んだ状態で盛岡にいる——ここまでは完璧でした。

ところが、ここで最初の誤算がありました。

😅 失敗①:早く着きすぎて、時間が余った
パレードの開始は18時。10時に着いてしまい、8時間をどう過ごすかを決めていませんでした。
「祭りの時間」ばかり調べていて、盛岡駅周辺で何ができるかをリサーチしていなかったのが原因です。前夜移動で早く着く作戦をとるなら、「着いてからの半日の使い道」までセットで決めておくべきでした。

昼:盛岡冷麺と、日差しの強い城跡散策

結局その場で決めて、焼肉屋で盛岡冷麺を食べました。その後はドトールでひと休み。子ども3人を連れていると、「座れる場所」を確保できるかどうかが、その後の機嫌を大きく左右します。

午後は盛岡城跡公園を散策。この日は快晴で、日差しがかなり強く感じました。日傘と日焼け止めで対策しましたが、夏の東北を「涼しいだろう」と侮ると危険です。

※日中の暑さ対策は子連れ旅行の熱中症対策にまとめています。

★暗くなる前に「迷子の作戦会議」をやった

この日、我が家がいちばん力を入れた準備は迷子対策の作戦会議です。しかもまだ明るくて、人もまばらなうちにやりました。

私が子どもたちに伝えたのは、この2つだけです。

🛡 3姉妹に伝えた2つのこと
①「これから暗くなって、人がどんどん多くなる。一瞬でも見失ったら迷子になる」
②「移動するときは、必ず大人の体をつかむ」

ポイントはタイミングです。人混みの中で叫んでも、子どもの耳には届きません。まだ静かで、目を見て話せて、周りの景色が明るいうちに共通認識をつくっておく。これは前職(警察官)でいう「事前の打ち合わせ」そのもので、現場が混乱してからでは間に合わないという発想です。

「手をつなぐ」ではなく「大人の体をつかむ」にしたのにも理由があります。親が荷物を持ったり、下の子を抱っこしたりすると、手はすぐにふさがるからです。服やベルトでもいいから子どもの側からつかんでもらうほうが、現実的に続きます。

※迷子になってしまったときの動き方は旅行先で交番に相談できること、声かけへの備えは子どもへの声かけ・連れ去り対策で詳しく書いています。

会場へ:県庁のトイレが開放されていた

我が家の有料観覧席は県庁の近くでした。会場に向かう前に、開放されていた県庁でトイレを済ませました。

これは地味ですが大きい判断です。祭りが始まってからトイレを探すと、まず行列に当たります。「会場に入る前に、屋内の空いているトイレで全員済ませる」は、子連れなら鉄則だと思います。

盛岡さんさ踊りの会場近くにある櫻山神社の門と屋台の提灯
会場のすぐ近くにあった櫻山神社。門をくぐった先が屋台になっていて、祭りの空気が一気に濃くなります

会場の近くには櫻山神社があり、参道が屋台で埋まっていました。キャラクターと写真を撮ったり、岩手さちこと記念撮影をしたりと、開演前の時間もそれなりに楽しめます。

★有料観覧席は「取ってよかった」——3つの理由

盛岡さんさ踊りの有料観覧席。開演前の明るい時間帯、青いベンチと通路
開演前の有料観覧席。青いベンチが座席で、足元は緑のマット。左手の沿道はすでに場所取りの人でびっしりです
有料観覧席から見た中央通。手前に転落防止のフェンスがある
同じ席から道路側を見たところ。手前に転落防止のフェンスがあります(これについては後で詳しく書きます)

チケット代がかかるので迷う方も多いと思いますが、1歳児を含む5人で行くなら、迷わず取ったほうがいいというのが結論です。理由は3つあります。

① 座れる

これがいちばん大きい。パレードは3時間あります。その間ずっと立ち続けるのは、子どもにも大人にも無理があります。座れる場所が確保されているだけで、「最後まで見る」という選択肢が現実味を帯びます。

② 見晴らしがいい

沿道の立ち見から見た盛岡さんさ踊り。前の観客の頭が視界に入る
こちらは沿道から。すぐ目の前で見られる迫力はありますが、前の人の頭が視界に入ります

沿道の立ち見は距離が近い代わりに、前の人の頭で視界がふさがれます。大人でもそうなので、身長の低い子どもは、ほぼ何も見えません。観覧席は一段高いところにあるので、この問題が起きません。

③ トイレが近い

有料観覧席のスタンド裏に設置された仮設トイレ。席から数十秒の距離
観覧席スタンドのすぐ裏に仮設トイレ。この距離の短さが、子連れには効きます

観覧席のすぐ裏に仮設トイレがありました。3時間の観覧中、子どもが「トイレ」と言い出すのは避けられません。席から数十秒で行けるのは、想像以上に安心感があります。

※なお、当日は当日券を使って入っている方もいました。事前に取れなくても、当日の可能性はあるようです。

★ここは知っておきたい:観覧席にはフェンスがある

これは事前情報として見つけられなかったので、行って初めてわかったことです。

観覧席と道路の間には、転落防止のフェンスが設置されています。安全上まったく正しい設備なのですが、1列目に座ると、写真を撮るときにフェンスが写り込みます。

1列目から見るとこう見える

有料観覧席の1列目から見た盛岡さんさ踊り。手前に転落防止のフェンスが大きく写り込む
1列目から。踊り手との距離は近いのですが、フェンスの横棒が視界の真ん中を横切ります

2列目から見るとこう見える

有料観覧席の2列目から見た盛岡さんさ踊りのパレード。フェンスの柵越しの眺め
2列目から。踊り手はよく見えますが、写真にはフェンスの柵が入ります

4列目から見るとこう見える

有料観覧席の4列目から見た盛岡さんさ踊り。フェンスの影響が減り隊列が見渡せる
4列目から。この位置から急に見やすくなります。フェンスは視界の下に落ち、踊り手の隊列が奥まで見通せます

5列目から見るとこう見える

有料観覧席の5列目から見た盛岡さんさ踊り。太鼓の踊り手の列が見渡せる
5列目から。高さが出るぶんフェンスの影響が減り、隊列全体を見渡せます
1〜5列目を撮り比べてわかったこと
・1〜2列目=踊り手との距離は近いが、フェンスの横棒が視界の真ん中を横切る。写真には確実に入る
・4列目から急に見やすくなる。高さが出てフェンスが視界の下に落ち、隊列を奥まで見通せる
・5列目=全体を見渡すならここ。迫力よりも「祭りの規模」が伝わる
・迫力を取るなら前列/写真をきれいに残したいなら4列目以降が目安
・子どもを膝に乗せると視線が一段上がるので、前列でも見え方は変わります

8月なのに、夜は涼しかった

日中はあれだけ日差しが強かったのに、日が落ちると意外なほど涼しくなりました。

😅 失敗②:羽織るものを持っていかなかった
少し寒いと感じるほどでした。3時間座り続けて体を動かさないので、体感はさらに下がります。
「8月の祭り=暑さ対策」しか頭になく、薄手のパーカーやカーディガンを1枚も持っていませんでした。真夏でも、東北の夜に3時間座るなら羽織りものは必須です。とくに動かない乳幼児は冷えます。

屋台と、地元の熱

盛岡さんさ踊りのパレードに登場した企業の山車
地元企業の山車。パレードには地元の企業・学校が次々と登場します

屋台ではラムネ・餃子・チャーハン・きゅうりを買いました。餃子がおいしかったです。座席で食べられるので、子どもが飽きたタイミングで出せる「切り札」にもなります。

そして見ているうちに気づいたのが、出演しているのが地元の企業や学校ばかりだということでした。プロの演者が見せる祭りではなく、その街の人たちが、自分たちの祭りとして踊っている。大事にされている祭りなんだな、地元のプライドを感じる——そういう空気が、観覧席にいても伝わってきました。

子どもたちの反応が、この日いちばんの収穫だった

正直、下の子たちは寝てしまうか、飽きて騒ぐかのどちらかだろうと思っていました。実際はまったく違いました。

祭囃子が流れると、4歳の次女が手踊りを始めました。そして1歳の三女は、体を横に振ってリズムに乗っていました。誰も教えていないのに、です。

抱っこ紐で抱いていた三女には、途中で「立って」とせがまれました。座って見るより、立って全身で音を浴びたかったのだと思います。

この瞬間に、「20時で切り上げる」という選択肢は消えました。子どもが飽きていないのに、親の都合で帰る理由がありません。結局、最後まで見ました。

★帰り道の失敗:サンダルが片方なくなった

祭りの終了後、県営内丸駐車場の看板の前を帰路につく人の流れ
終演後の人の流れ。この雑踏の中を、三女を抱っこ紐で抱えて歩いていました

祭りが終わって駐車場へ戻る途中、三女のサンダルが片方なくなりました。

私が抱っこ紐で三女を抱えたまま雑踏の中を歩いていたのですが、三女が足をぶらぶらさせていて、何かの拍子に片方だけ脱げて落ちたらしいのです。気づいて探しましたが、見つかりませんでした。

😅 失敗③:抱っこ紐+サンダルは、落ちる
抱っこ紐の中の子どもは足がぶらぶらする=靴が脱げやすい。しかも雑踏では落ちた音も感触もわからない。
対策は単純で、①抱っこするときは靴を脱がせてバッグにしまう ②かかとにストラップのあるサンダルを選ぶ ③予備の履き物を車に置いておく。我が家は3つともやっていませんでした。人混みで落とし物を探すのは、まず無理だと思っておいたほうがいいです。

もうひとつ、帰り道で困ったことがあります。トイレを借りようと立ち寄ったセブン-イレブンが、トイレ利用不可になっていました。祭りの開始前は使えたので、混雑を受けて途中から閉じたのだと思います。

「帰り道のコンビニで済ませればいい」は、大きな祭りでは通用しません。会場を離れる前に、仮設トイレで済ませておくべきでした。

まとめ|「切り上げる勇気」より「最後まで見られる準備」

この日、宿のつなぎ温泉「清温荘」には予定どおり到着し、1日目は無事に終わりました。

計画では「20時に切り上げる」という緩和案を用意していましたが、使わずに済みました。理由をあとから整理すると、「切り上げなくていい状態」を先に作れていたからだと思います。

✅ この日やってよかったこと/次にやること
・前夜に移動を済ませた(初日の午前を休んだ状態で迎えられた)
・有料観覧席を取った(座れる・見晴らし・トイレが近い)
・明るいうちに迷子の作戦会議をした(暗くなってからでは間に合わない)
・会場に入る前に県庁のトイレで全員済ませた
・次は着いてからの半日の使い道を決めておく/羽織りものを1枚ずつ持つ/抱っこ中は靴を脱がせる

「1歳連れで夜の祭りは無謀では」と思っている方に伝えたいのは、子どもは大人が思っているより、本物の音と熱に反応するということです。1歳が体を横に振ってリズムを取る姿は、家では見られませんでした。

次回は2日目・秋田竿燈まつりです。【第3話】秋田竿燈まつりは子連れに一番やさしかったでは、盛岡と違って最前列に遮蔽物がなかった話、予約していた駐車場が警察に借り上げられていた誤算、そして元警察官として驚いた「歩行者を滞留させない」誘導について書いています。

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✍️ この記事の執筆・監修

ぽんきち(夫)|元警察官15年・米国大学卒(経営学)・英検1級。旅の安全・防犯・危機管理を担当。

マリン(妻)|元添乗員(国内旅程管理主任者)・元看護師。旅程づくりと子どもの健康・救急を担当。

3姉妹(7歳・4歳・1歳)を育てる5人家族です。「失敗しない子連れ旅行」を、実体験と専門知識で正直に発信しています。→ 運営者プロフィール/お問い合わせ

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